スランプで悩むアスリート

スポーツパフォーマンスを向上するために練習に励んでいるにも関わらず停滞してしまう経験ありませんか?もしかしてそれはスランプかもしれません。

アスリートにとってスランプはつきものだと思っている皆様に朗報です。

実はスランプは対策をすることで、すぐに脱却できるんです。

そこで今回は宇都宮のパーソナルジムで20年以上のアスリート指導歴を持つプロのトレーナーが徹底解説します。

この記事を読んで更なるレベルアップを目指しましょう!

スランプになる原因

指導現場でよく耳にするのが、新しい技術を導入した際に、調子が悪くなり、元に戻らなくなってしまうというものがあります。

調子が悪くなる原因として考えられるのは、新しい技術を習得するときに、自動化した適切なスキルを一旦、構造的スキルの習得に戻さなくてはならず、それによって近位遠位連鎖の逆転現象(手先足先の動きになってしまう)が起こるためだと思います。

また、調子が元に戻らなくなってしまう理由としては、適切な構造的スキル(身体の外見上の形)を自動化した後も、機能的スキル(身体の内面的な使い方)へ移行せずに、構造的スキルの練習をそのまま続けてしまうことが考えられます。

スランプの予防法

スランプを予防するには、新しい技術を導入するときに技術練習に費やせる時間を確認し、適切なスキルの自動化までにどれくらいの期間が必要なのかを割り出します。

構造的スキルの習得段階では、新たな形を身体に覚え込ませるために、手先足先の動かし方になってしまうことを理解(一時的にパフォーマンスは低下する)したうえで技術練習を行っていきます。

適切な構造的スキルが見つかったら身体が覚えるまで練習を行います。
そして、自動化できているかどうかを定期的にチェックし、自動化したら機能的スキルの習得へと切り替えていきます。
その後、適切な機能的スキルを自動化した時点で、技術練習は終了となります。

練習の効率化

技術練習を構造的段階と機能的段階へと分けて考えることで無駄な練習がなくなり、新しい技術を効率的に習得することが可能になります。

スランプに陥った選手が、最終的に行き着く答えとして「何も考えない」や「初心に帰る」といったことを口にしますが、これは無意識な状態をつくることによって自動化したスキルに戻るということを意味します。

アスリートの目的達成に向けたトレーニングについてご興味ある方は投稿記事「パーソナルトレーニングにおける効率について考える」もご一読ください。

引用・参考文献

1)齊藤登. 月刊トレーニングジャーナル2011年1月号 パーソナルトレーニングにおける効率. ブックハウスHD. 2011.

パーソナルトレーナー齊藤登

トータルフィットネスサポート代表
齊藤 登

2004年に有限会社トータルフィットネスサポートを設立し、2006年に栃木県初のパーソナルジムをオープン。パーソナルトレーニング以外に国民スポーツ大会の帯同・スポーツや医療系専門学校の講師・自己成長を促すコーチングによる能力開発・運動や健康づくりに関するセミナーの開催などを中心に活動しています。

NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)ジャパンの北関東地域ディレクターとして、栃木県・群馬県・茨城県におけるトレーニングの普及およびトレーナーの育成にも力を入れております。

主な資格・講師実績等

  • NSCA認定 パーソナルトレーナー
  • 一般社団法人日本臨床栄養協会認定 NR・サプリメントアドバイザー
  • 一般社団法人日本睡眠教育機構認定 初級睡眠健康指導士
  • ICF(国際コーチング連盟) アソシエイト認定コーチ(ACC)
  • NSCAジャパン&日本健康運動指導士会 第4回合同学術大会発表「クライアントの目的達成をサポートする測定データの示し方」
  • 平成30年度宇都宮市体育協会研修会講師「超簡単!運動能力を高めるコツ~重心始動による身体の効果的な使い方~」